物語や世界観を作り始めた頃

ゲキトツ・ギャラクシーのプランニング・ディレクター田中です。
今日からブログはじめますので、どうぞよろしく。

<はじめのころ>
ゲキトツ!の物語構想は、前作(スペクトロブス)作成時点から、少しずつあたためていました。
なので、続編のプロジェクトがスタートしたときには、ぼんやりとながら、すでに骨格はあったのです。

とはいえ、それはまだ形になっていない『もや』。
で、内容を考えているうちに、妄想がどんどん膨らみ、前作の舞台・ニジーロ星系を飛び出したくなりました。
新作では新しい宇宙へ!でも、そんな遠くまでどうやって行こうかなあ。

そこで登場したのがポータルです。

ナルニア国物語のクローゼットのように、はるか遠い別の星系とつながる宇宙の扉。
このアイデアを主軸に造れるんだったら、ニジーロには無い新惑星をガンガン登場させられるぜ!
と意気込んで考え始めたのが最初の頃でした。 


<宇宙創造のおはなし>
ラーレン達の世界を創造するときには、いくつかの指針があるのですが、その1つが、『わかりやすくて楽しい宇宙』なんですね。

ゲームに登場する星々は、現実にありそうで、でも実際にはなさそうなものばかりです。
物理的にはありえないからこそ、インパクトがあってワクワクするじゃないですか。
真っ二つに割れた輪切り惑星『ジバ』なんて、象徴的です。ホントにあったら見てみたいです。
土星の輪っか以上のインパクトがありますし。

その一方で、アイデアだけで消え去った惑星もあります。
実現できてたらおもしろかったのになあ。ちぇ。
またいつか復活させたろうと、こっそりたくらみ中です。

それら、消え去った惑星の中には、ゲームのバランスを整えるために、もうデータを造り始めているのに泣く泣くカットした星、なんてのもあります。

でもせっかく造ったその地形データはもったいないから、別の星の着陸地区として組み込みました。
かつて設定だけ存在した『惑星ゾーム』にちなんで、開発スタッフは『ゾーム地区』と呼んでいたんですが、もちろんゲーム中にはそんな名前出てきません。どこのことだかわかります?


<知的な敵>
新作では中ボス的な存在の、言葉を話す4人の敵クロールが登場します。
前回、敵はおどろおどろしいアメーバ状のクロールばかりで、それはそれで恐怖感があって面白かったんですが、物語により深みを持たせるには、やっぱり敵に会話できるヤツが欲しいなあと思いまして。

ガンダムのアムロとシャアは戦いながら会話するじゃないですか。
やっぱり戦う相手が襲ってくる理由を知りたいし、それを打ち倒すから盛り上がるんだと思います。
おかげさまで、完成した物語はテストプレイした皆様から好評で、わたくし的に大満足です。

中でも、敵側で大活躍するマドゥーサが人気キャラになりました。すばらしいです。

当初シャアを目指したジャドウが全然別方向のキャラに成長したのは予想外でしたが、まあ、それで余計に面白くなったからいいや。


<ラーレンとジーナ>
あと、すっごく大事にしたのが、ラーレンとジーナのキャラクター性です。
主人公ペアだから大事にするのは当然なんですが、そういうことではなく。

二人とも、十代の少年少女らしい感情表現や、やさしさ、強さといった人間味をあげたかったんです。

たとえば、無理して激戦地に挑むラーレンを見て、心配するジーナとか。
相棒を信頼しつつも、内心思いやるジーナの姿は、普段の聡明な彼女の対応からのぞき見える、普通の女の子としての反応ですよね。

新作では、ラーレンとジーナを中心に、そういった人間の暖かさも描いたつもりです。
グっとくるシーンを探してみてくださいね。


次回は、バトルシステムにまつわるエピソードを、書ければなあと思っています。
例えば、物語の要所に組み込まれたボスバトルは、物語制作とバトルシステム制作の両輪が、がっつりと組み合わさってはじめて実現できるものです。

そんなお話を~、ご期待ください~。
ではまた!